『アイカツ』32話では「ニューカマーアイドルライブ」と「エンジェリーシュガーのCM」という、二つの大きな仕事を同時にこなす星宮いちごが描かれた。
その中で「ニューカマーアイドルライブ」に向けた練習として、作中でひたすら「ダンスの動きを揃える」ことが強調されていたのである。

当然これは「自分で両方ともやる、と決めた以上はどちらも疎かにしない!」といういちごの決意と、それに協力しながらも妥協はしない仲間の結束を見せるためのエピソードである。
しかし、前に『プリティーリズムDMF』の記事で書いたように(
『プリティーリズムディアマイフューチャー』チームシャッフル編のダンス考察)その「ダンス」にもきちんと意味は込められているのである。
「ニューカマーアイドルライブ」はこのようなステージで行われた。
画像から一目瞭然のように、このステージでは5人がそれぞれ独立した「部屋/箱」の中でダンスをしている。
これはどういうことか?
ダンスを間違えたとき、ダンスがズレたとき、普段のステージなら他の人のフリを参照してすぐに修正ができる。少しの間違いやズレは十分にリカバリーできる。
しかし、各々が独立した「部屋/箱」で行うダンスではそうはいかない。
少しのズレであっても、それはダンス終了まで「ズレたまま」であり、修正が出来ない。
だからこそ、この32話の練習シーンにおいてひたすら「ダンスの動きを揃える」ことに注力する、というのはこのステージでダンスをするという目的に準じた、非常に理に適った現実的な練習だったのである。
そして同時に、この「別々の独立した場所」で「完璧に揃ったダンス」をするというのは、先に述べた「それぞれの決意」と「協力はしても妥協はしない仲間」というこの5人のアイドルとしての意志とその関係を表しているのである。
『アイカツ』 マジで面白い。