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電子書籍雑誌『山脈』(http://p.booklog.jp/book/41522)のライター陣で、同じお題で何かを書こう。という突発企画。 【お題】:ツチノコおじさんとOL 『ツチノコおじさんとOL』 1.身の丈に合わない力を得る事は、決して良い結果をもたらさない。 2.一見、珍奇で面妖なものでも大事なものは手放してはならない。 という意味の故事成語。 【成り立ち】 とある山の裾野の一つの村があった。 その村は豊かな山の恵みに支えられ、それなりに安定した生活をしていた。 が、欲を出した村人達はある日、山の神に 「もっとたくさん獲物を取りたい。」 と願った。 それ以来、不思議な神通力で山に入った村の狩人たちは、決して獲物を見逃さないようになった。 しかしそれもつかの間、いつの間にか山は荒れ、獲物の数も減ってきた。 それどころか、山に入った狩人たちの中には、二度と戻ってこない者もちらほら出始めた。 それと時を同じくして、山には奇妙な妖怪が出るようになった。 その妖怪は10尺(約3メートル)ほどもある大蛇・・・しかし蛇と呼ぶにはその胴体は非常に太く、まるで親指を巨大にしたような体躯をしていた。 さらに薄気味の悪いことに、その頭部には中年男性の頭が丸々ついており、その目はてんでバラバラにあらぬ方向を見ながら、ニタリニタリと口からヨダレを垂らして山を這いずり回っているのあった。 山が荒れた理由は、この妖怪のせいだと考えた村人たちは村はずれに住む徳の高い修験者にこの妖怪退治を依頼した。 修験者が山に入ると、昼間だというのに日が翳り、木々がざわざわと不穏な声を上げる。 と、けたたましい笑い声を上げて、件の中年男性の顔を持つ太い大蛇が修験者の前にころがり出てきた。 大きく口をあけ、修験者に襲い掛かる妖怪。 しかし修験者は落ち着き払った様子で指を妖怪の顔に向け、掛け声一閃。 どう。 という音を立て、地面からこぶし大の石が真っ直ぐ妖怪の顔を目掛けて飛んでいく。 その石は妖怪の両の目に深々とめりこみ、完全に潰してしまった。 悲痛な叫びを上げて山の奥に逃げる妖怪。 それを追おうとする村人を修験者は制し、こう言った。 「あの妖怪の正体は、野槌(ノヅチ)である。」 「あれなる妖怪は本来山を守る生き物であり地方によってはツチノコと呼ばれ、古くはオオヤマツミと呼ばれた山の神である。」 「野槌とは元来、口だけを持つ生き物であり、何らかの誤りによってかの様な顔を持つようになったのだろう・・・思い当たる節があるようじゃな。」 押し黙った村人の顔を見て、修験者は続ける。 「本来持たぬ目によって、野槌は外の世界を見、その過剰な知識ゆえに気を違えてしまったのである。いわゆるinformation OverLoad(OL)という状態である。しかるに、その目を潰せば再び山を支える神として実りをもたらすであろう。」 そう言うと、修験者は去っていった。 身の丈に合わない力を得る事は、決して良い結果をもたらさない・・・ということを村人は学んだのであった。 めでたしめでたし と、ならないのが恐ろしいところ。 村人の間に、「あのような不気味な生き物が山にいては安心できぬ」という気運が急速に高まる。 村人達は手に手に斧や鍬、狩人は弓矢を持ち、野槌を山から追い払ってしまった。 野槌、いやオオヤマツミという山のOverLord(OL)-君主を失った結果。 その山は枯れ果て、その村がどうなったかは、今はもう知る者はいないという。 おしまい。
by SpankPunk
| 2012-01-30 21:58
| 雑記
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