ジュエルペットサンシャイン14話の浴衣に注目！イェイッ！

『着物がきちんと描かれているアニメは名作』の理念に則り、今回はＡパート更にお祭り中での浴衣だけに絞って振り返ってみます。

水城花音/カノン様
☆淡いクリーム色をベースに、大きな赤いバラがバランス良く配置されている。
カノン様の浴衣は、いかにもカノン様らしい強気で大胆なデザイン。
白系に赤いバラは結構モダンな組み合わせなので、恐らくフルか少なくともセミオーダーで作った一点ものだと思われます。
と、いうことはやはり（人間界に帰っても進路のイベント無し、進路を悩むルビーを横目に余裕でプリン等々も含め）「かなり立派な家のお嬢様」という線が更に濃厚になってきました。
ちょっと華道をかじったこともあるようなので、着付けも自力でできると思われます（カフェのマスターを背負って保健室にまで連れて行ったのに、あの着崩れなさは自分で手直ししてる証拠でしょう）。

菊地かえで/カノンの取り巻き-ツインテールの方
☆薄黄色の生地にカラフルな蝶
早乙女小町/カノンの取り巻き-ウェーブの方
☆黒と赤の市松模様にピンクの桜
二人ともかなり凝ったデザインの浴衣を着ています。恐らく彼女達もそれなりのお嬢様方だと思われます。
かえでの蝶模様はペリドットと被ってしまうし、小町の黒赤市松模様も長時間画面に映すにはインパクトが強すぎるので、今回くらいの出番で生きる着物だったと思います。

ルビー
☆白地（淡いピンクかも？）にサクランボが描かれている
派手では無いが、ちゃんとオーダーされた一着。
と、いうのもサクランボは『ルビーがいつも首につけている』衣装である。
この浴衣はそれをふまえた模様になっている上に、首飾りが浴衣で見えなくなってしまうことも補完する「ルビー専用」と言える一品。
自力では着付けが出来ないようなので、「じつは最初カノンに着付けをしてもらった」とか妄想するとちょっと楽しい。

ジル先生
☆紺に水色の模様+桜
大人なジル先生らしく、落ち着いた色合いにところどころ開く桜が「乙女の部分もあるのよ」と主張している中々に罪な浴衣。
ただし紺色がかなり強いため「今日はこれを脱ぐつもりは無いわよ」というプライドの高さも発揮されている。ドＭのイルカ先生には堪らないであろう。

サフィー
☆クリーム色（白？）にブルーのワンポイント
実にスッキリとした、シンプルな浴衣である。
しかし自分の体色に合わせてセレクトされており、良く似合っている・・・クレバーさの滲み出る良い一着であった。
あとネジ川君、上手い事やってんな・・・

オパール
☆若草色に朝顔
そんなに高価では無い。
しかしながら桜などを使っている他の浴衣と比べ、季節に合わせたチョイスになっておりオパールの本質的な品の良さが上手く表れている。
個人的には、今回の中で一番好きな柄かも・・・

ガーネット
☆紅単色、リボンに牡丹
ガーネットらしい思い切ったコーディネートである。
貧乏なので高い着物は買えないが、単色でありながら自分のキャラクターをよく理解した選択で「オシャレ好き」という看板に偽り無し！といったところである。
そして頭に牡丹をあしらうことで、テキ屋としての気風の良さとゴージャスさ可愛さをバランス良く成立させているセンスは見事の一言。
そしてタスキ姿がエロすぎッ・・・！

浅香ひなた
☆白に梅？椿？の柄、そして・・・
季節的には恐らく椿だと思うのだけど・・・どうだろうか？
シンプルなデザインでひなたらしい浴衣ではあるが、前回そして次回予告で判明しつつあるファッションセンスの無さがここでも顔を出している。
なぜこの配色で「真っ黒な帯」を締めるのか!
そういう意味ではキャラクターどおりの衣装を着ているので、スタッフのレベルが相当高い事が伺える部分でもある。

藍沢晶子
☆黒に大振りの桜、そしてミニスカ浴衣！
「THE晶子」としか言いようが無い、完璧だ。
不良らしく黒、生き様を表す桜、そして流行のミニスカ着物。確かにコレ以外の選択肢は無いだろう。
あと視線の先にいるラルドさんが、太くて長いものを咥えているこのＢＬ臭が凄い。

ペリドット
☆明るい黄緑の生地であること以外確認できず。
もしかするとペリドットもミニスカ浴衣の可能性があるかもしれない。

ジャスパー
☆藍色一色
面倒くさがりのジャスパーらしく「もうなんでもいいよ、コレでいいや」的な選び方をしたんだなぁ、と思わせる。
体色の黄色と合わさると品の良さも出るので、面倒くさがりなだけでセンスは悪くないっぽい。

黒田真砂
☆淡い淡い緑に笹模様
ダークホースの真砂君である。
明らかに七夕仕様の浴衣であり、恐らく季節に合わせて何着か所有しているのであろう。
清潔感もありながら粋もあり、男性陣の中では随一の伊達男であることは間違いない。普段の軽い印象とは裏腹に、意外としっかりしていると見たね！
そういう意味では、ケモナーに覚醒したのは残念ではあるｗ

白石御影
☆紺、藍、白の縦縞
何を考えているのかまったく読めないミカゲくん・・・
家柄から考えても、かなりの上物に身を包んでいることは間違いない。
しかし前に人間界に戻ったときは明るめの草色の着物で、いかにも「若先生」といった印象であった。
しかし今回は若者が着るにはかなり地味目な印象を受けるデザインである。
恐らく彼のなかで「花の指導をしている時の自分」と「普段の自分」は完全に切り離されているのでは無いだろうか？
だから「自分の夢」を見つけようとして、そしてそれが見つからない今は「自分は何者でもない」という感覚に囚われているのかもしれない・・・それが普段の興味無さ気な態度であったり、今回の地味な着物に現れているのである。

◎その他思った事
・短冊の「じかんよもどれ　KK」とは誰なのか？クラスに[kk]は「菊池かえで」しかいない・・・
そこで閃きましたよ！「すべてひらがな」「どこかに伏線があった」と考えると[kk]は『蚊(K)の香取(K)』なのではないだろうか！
そして「じかんよもどれ」とは恐らくチャロットと破局したことを表しているのである！たぶん・・・

・ルビーもカノン様も、『恋愛を成功へと導く』宝石を宿した「ガーネット」のせいでトラブルに巻き込まれているのである。
それは「彼女達の恋の行方は、まだまだ前途多難だよ！」というスタッフからのメッセージなんだな、きっと。