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![]() 福満しげゆきが青林工藝舎の「アックス」で連載していた作品で、紆余曲折の結果続きが「モーニングWEB」で描かれたという変わった経歴を持つ作品です。こういった形で続きが描かれたのも、アックス連載分だけですでに「傑作」と言われるほどの作品であったためであり・・・出版社の枠を乗り越えたこの作品が受けた期待の大きさが解っていただけると思います。 なんというか・・・主人公二人の性格が「解る人には凄く解る」けども「解らない人にはどう説明しても解らない」という感じなので、ものすごく感想を言うのが難しいですが頑張ります。 作家を目指してはいるものの何も書けず、コンビニのバイトで食い繋いでいる・・・モラトリアムを絵に描いたような「オレ」。 そして非常に身軽で高い身体能力を持ちながら、持ち前の精神の過敏さ、陰鬱さ、神経質さから社会に入り込めない「ボク」。 この二人をメインに話は進んでいきます・・・が私には「ボク」の精神の有り様が凄すぎて(そして正直過ぎて)それを何とか語るだけで精一杯になってしまいます。 最初に覚えていて欲しいのは、この物語は強靭な勇気と意志の物語である。ということです。 恐らく今から語られる言葉の中からその要素を見つけ出すことは非常に難しいかもしれませんが、それでも本作品を読んだ後には必ず、その勇気に打ち震える事になるでしょう。 「ボク」の行動は基本的に矛盾しています。電車の中で大声で話をしている奴の携帯を奪いゴミ箱に捨てたかと思えば、その運動能力の高さを駆使し、ベランダの洗濯物を盗んだり・・・しかもどちらかと言えば「正しい行動」に分類される携帯の奪取よりも、下着ドロの方が彼の中では重要な行為として描かれているのです。 「ボク」はその性格から社会生活に入り込むことができずにいます。彼にとって社会とは「自分を拒絶するもの」であり「決して敵わないもの」であるのです。だからこそ、その社会に併合する「正しい行為」を行っても「自分は社会に受け入れられない」=「自分の行動は無意味だ」という結論にしか結びつかず、一方「反社会的」な行為に関しては「自分を受け入れない社会に対する復讐」=「自分を肯定し正当化する行為」であるものの「社会には敵わない」=「死」という厳しい懲罰が待っています。 「ボク」自身は何とか社会に溶け込みたいのに、それは許されない しかし、そんな自分を肯定するには死を覚悟するしかない、という状況が「社会的行為」よりも「反社会的行為」に対してより重大な意味を持ってしまうのです。 「ボク」と「オレ」はその燻った感情を持て余し、何故か街の小悪人を(強制猥褻した教師とか、原付を盗む中学生とか)襲い、縛り上げて吊るすという行為に出ます。 まさに「社会的行為」と「反社会的行為」の綯い交ぜになった「ボク」の為にあるような行動です。 しかし、その制裁行動は段々と有名になっていき協力者も増えていきます。組織が大きくなれば「ボク」のメンタリティとはかけ離れた、DQN的な精神構造でなおかつ要領良く振舞う人物が現れたり、またその組織自体が肥大化するにつれて、社会から逃避するためのだったのに、それ自体が一つの社会として成立してしまうようになっていきます。 そして・・・ といったところですが、これ以上は壮絶なネタバレになってしまうので、読んで頂いて理解するのが一番だと思います。 あとはストーリーに関係ない部分での魅力ですが、物理的に襲うため格闘シーンが何ども出てきますが、これが本当に素晴らしい! 妄想の中で幾重にもシミュレーションした格闘シーンは決して派手でも絵としても上手くないにも関わらず、ダイナミックな動きを表現することに成功しています。 特に使用する武器であったり、奇襲のかけ方にダークヒーローとしてのヒロイズムが強く反映されており、それがシーンの緩急をしっかり付けているため説得力のある格闘となっています。 また、作者本人が『こんな妄想ばかりをしているのか僕は・・・』とチラリと見せる照れが、コマの端々にちりばめられておりそれが作品に更なる深みを加えています。 正直、読み終えた瞬間「凄い!これは凄い!」と叫んでしまうくらい入れ込んでおり、冷静な分析がまったく出来ません。それでも一人でも多くの方に読んで頂きたく、拙い内容を恥ずかしながら捻り出しました。 意味不明な部分、文章になっていない部分も多いかと思いますが、ご勘弁ください。 最後に作中の「ボク」がそれなりに成功を収め、自信をもって良いような場面での・・・しかし「ボク」の性格を現したセリフを書き出して、終わりにしたいと思います。 『あの……入ってはみたものの…… なんか……こーいうファミレス居酒屋みたいなとこ…………落ち着きませんね……』 『周りの若者が、楽しそうで……恐ろしいんです…… 店員さんたちが、僕たちを笑ったので…………恐ろしいんです……』
by SpankPunk
| 2010-07-21 08:13
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