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![]() 中村 珍『羣青』は非常に強度のあるメッセージを持った作品である。 異性愛/同性愛/暴力/殺人等々、強烈な事柄をオブラートに”包まず”真正面から描いており、そのため作品のメッセージや登場人物の心が痛いほど突き刺さってくる。 また愛憎入り混じった複雑な感情を描ききるだけのネーム・画力も非常に高く、一話一話に込められた力強さは帯にある「魂を削って描いているとしか思えない」という表現に納得してしまう程である。 ![]() 一方こうの 史代『長い道』であるが、パッと見これは単純な線で描かれた「夫婦」の幸福な日常である。 しかし、よく見てみるとわかるのだが決して画力が無いわけではない。必要な情報を取捨選択して不必要なものを削ぎ落とした非常に精錬された絵なのである。特にこの簡略した線で、立ち止まった人物の表情や立ち方で複雑な感情を描く繊細さは素晴らしいものがある。 内容に関しても、飄々として暢気に見える人物が、実際は複雑な言葉に出来ない思いを抱えていたり(しかもそれがネームで直接的に言及される事が殆ど無く、婉曲したセリフと絵で表現している)といった、幾重にもオブラートに”包んだ”作品となっている。 今回、運良くこの2作品を同時に購入することが出来たため、思うことができたのが 【果たしてどちらの作品が世間から評価されるのか(あるいはされてしまうのか)】 ということである。 『羣青』は強烈な表現で間違いなく心を揺さぶられる。 読後に残る感情も、それによって思い知らされることも酷く心に突き刺さる。 『長い道』は一読では何か引っかかる部分はあるものの、『羣青』と比べてしまえばそれほど心は動かされない。 つまりは物語としての強度、あるいは威力と呼び変えてもいいかもしれないが、それは『羣青』が圧倒的である。 しかし『羣青』はその威力の高さと引き換えに物語自体は単純化されてしまっている(テーマが単純だという意味ではなく、ここまで威力を上げるためにはテーマを直接的に表現することしか出来ないという意味で)。 その為、テーマの重さ・作品の持つ力とは別として物語自体は「非常に解りやすい」作品である。 一方『長い道』は(作者本人が実験的な作品でもあると言及している様に)外観の単純さとは裏腹に隠された要素が非常に多く、実際は「かなり解りにくい」作品となっている。 漫画において、強度を上げるということは物語としての複雑さと交換の関係になってしまうのであろうか。 テーマを絞って研ぎ澄まさせていくという過程が強度を上げるためには不可欠なのであろうか。 あるいは強度を下げることによってしかテーマの複雑化をすることが出来ないのであろうか。 そのどちらの反例はいくらでもあるので必ずしもそうでない事と、どちらの手法も漫画としての優劣には一切関係はなく、また反例となっている作品がそのどちらかに寄っている作品より絶対に優れているワケでは無いことは当然の事である。 あとは好みの問題だよねー
by SpankPunk
| 2010-04-15 14:39
| 漫画
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