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以下『スターウォーズ:エピソード7 フォースの覚醒』のネタバレありますので、ご注意ください。 ・カイロ・レンくんは可哀想なんだぞ! お母さんであるレイアは公務で忙しい、お父さんのハン・ソロは密輸業者に戻って宇宙を飛び回ってる。つまり幼少期のカイロ・レンくん両親からあまり構われることなく、言ってしまえば軽くネグレクトされているような状態なのです。 そんな状況で「ダースベーダーって俺のじいさんなんでしょ? 強くてマジかっこいいんですけど」とか言い出したもんだから、お父さんお母さんは息子が暗黒面に堕ちる!とビビちゃって、いとこのおじさんでありジェダイのルーク・スカイウォーカーのところへ修行にだすわけですよ。 両親から省みられない子供が、なんとか親の気を引きたくて悪いことしちゃう(万引きとか)というのは良く聞くことで、ここで親子関係をやり直すチャンスがあったのに、親戚の武道とかやってるおじさんのところに「鍛え直してもらえ」とブチ込まれてしまう。 しかもルークー・スカイウォーカーの修行って、恐らくはエピソード5で受けたヨーダからの修行が大元にあるわけだから「数時間逆立ちしたまま、フォースで戦闘機を持ち上げてみろ」みたいな超無茶振りをさせられるわけで、ほとんど戸塚○ットスクール送りみたいなものなのでは……。 これ絶対グレるパターンじゃん! 親の無関心から、興味を引くためにちょっと悪いことしたら親戚の家に預けられるとか、絶対グレるやつだよ! 案の定完全にグレてダークサイド堕ちしたカイロ・レンくんは、おじいちゃんのダースベーダーをマジリスペクト!みたいなテンションで帝国のファーストオーダー指揮官になるのでした。 そんなカイロ・レンくんだけど、どうしても「パパやママに僕の方を向いてほしかっただけなんだ!」がダークサイド堕ちの理由であるので、「もしお父さん優しくされたら、ライドサイドに誘惑されそうッス」みたいなことを仕えている最高指導者スノークにポロリと漏らしてしまうくらいは未成熟な人物でもあるのです。 ダースベーダー/アナキンが周囲から追い詰められ、それでも耐えて耐えてその果てに暗黒面に堕ちてしまった(エピソード2~3)ことで、ライトサイドから極端にダークサイドに突っ走ったのとは違い、カイロ・レンくんは光と闇の狭間でグラグラとゆれています。 結局ところその「光と闇の間にいる者」を、「闇の側」は受け入れることができるけど、「光の側」は受け入れることができない……「正しさ」を標榜するがゆえに、狭量になってしまうことの被害者としてカイロ・レンくんはいるのです。 「正しさ」に対して強烈に対峙したダースベーダーへの憧れは、「正しさ」から排除されてしまったために対峙するしかなかった、というカイロ・レンくんのコンプレックスによるものなのでしょう。 ・カイロ・レンくんは弱くないんだぞ!相手が悪かっただけなんだい! ライトセイバーの扱いには幾つかの流派があります。たとえばオビ=ワンは「ソーレス」と呼ばれる防御と多人数戦闘に強い型の使い手です。 さてカイロ・レンくんですが、ベーダー卿への強い憧れを見るに彼の型は「シエン」というアナキン/ダースベーダーの得意とした型を基本にしているのではないかと思われます。 しかしこの「シエン」は「ソーレス」と「アタール」という二つの型から派生した、攻撃的なスタイルでその習得には派生前の二つの型をある程度修めた上で(前述したようにオビ=ワンは「ソーレス」の使い手であり、「アタール」はヨーダが得意とする型であります)の修練が必要なのです。 しかしカイロ・レンくんはルークおじさんのところに修行に出された際、「暗黒面に堕ちること」を危惧されています。つまりそんな人物にルークがまともに戦闘の手ほどきをするはずもなく、恐らくカイロ・レンくんがライトセイバーの扱いを学習しはじめたのは、帝国に渡った後のことでしょう。 つまり彼はライトセイバーを握って数年のビギナーなのです。 その一端は「シエン」の得意とするブラスターのビームを打ち返すことで、防御/攻撃を一体化した動きが全く見られず、フォースの力で放たれたビームを空中停止させていることからもうかがえます。 一方で元ストーム・トルーパーであるフィンは、「子供のころ帝国にさらわれて、それから兵士として訓練を受けている」というセリフがあったように、みっちりと戦闘訓練を積んでいるのです。 数年しか訓練してなくてしかも高難易度に手を出して中途半端なカイロ・レンくん VS 子供の頃からカリキュラムに沿った訓練を受けてきたフィン。 普通に考えればカイロ・レンくん完敗ですが、そこらへんダークフォースパワーで辛勝するのです!カイロ・レンくんよく頑張った! 一方でレイは「フォースによるマインドハックを受けることで、そういった使い方を学習する」という超成長を見せ付けるほどの才能に溢れた人物です。 また砂漠に落ちた宇宙船からパーツを引き剥がして売ることで生計を立てていることや、ミレニアムファルコンの操舵能力から、高い身のこなしと反射神経を持っていることが伺えます。 そのレイの天才性がもっとも現れるのが、カイロ・レンくんとの戦いで見せたライオセイバーの「構え」です。 レイは両手でライトセイバーを握り顔の横で縦に構える……いゆる「八双」と呼ばれる構えを自然に取ります。これはヨーダが得意とするアクロバティックな動きを中心とした「アタール」の型にもっとも適した構えです。 高い身のこなしと反射神経をもっとも活用できるアクロバティックな「アタール」の型を自然に選択できてしまうところに、レイのとんでもない才覚が現れているのです。 そんな相手に勝てるわけないよ!カイロ・レンくん! ・今後のエピソード8、9は「カイロ・レンくんの物語」になる 闇の中で、光を見つけようとした フィン 自分自身が光になろうと決意した レイ 光の中で、闇にしかなれなかった レン スターウォーズ:エピソード7は、この立場が交差する3人の物語でした。 目的を果たしたフェイとレイに対し、カイロ・レンはより深い闇の中に叩き落されてしまったのです。 光と闇の間で揺れるがゆえに、「暗黒面にしか居場所がない」カイロ・レンは、その存在自体がライトサイド/ダークサイドの両方に対してクリティカルな存在となっています。 光があるから、闇に堕ちる。闇の中にいるから、光を求めてしまう。ライトサイドとダークサイドが表裏であることをカイロ・レンはその身一つで示しています。 それは『スターウォーズ』という作品のテーマをその身に託されたといっても過言ではないでしょう。 今後の展開でカイロ・レンに、強い暗黒の力と、そして華々しい「終わり」がもたらされることを私は祈っています。
by SpankPunk
| 2016-01-22 01:35
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