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♪イトーへいくならハ・ト・ヤ 電話はヨイフロ~ ということで先日、静岡県は伊東市に旅行に行ってきました。 目的は「昔は有名な観光地だったけど、いまはもう寂れて逆ベクトルに"イイ感じ"になってる」であろう温泉街を楽しむのと、おいしい魚を食べる! とかいうのは所詮オマケ!真の目的は…… 『伊豆 怪しい秘密基地 "まぼろし博覧会"』 に行くことなのです! と、いうのもこの『まぼろし博覧会』では、現在特別展示として【村崎百郎館】が行われているのです。 「村崎百郎」 90年代後半のサブカルチャーに触れた方ならば、この名前に聞き覚えがあることでしょう。 そして私にとって「村崎百郎」は、人生を救ってくれた恩人でもあり、一方的に師と仰ぐ人物でもあります。 1996年当時中学生だった私は、村崎百郎が残した唯一の単著である『鬼畜のススメ』を偶然にも本屋で手に取りました。立ち読みしながら何度も吹き出し、そのライフワークに戦慄し、そしてその思考の一端に触れ、まるで電波に操られるかのように迷いなくレジに向かいました。 あのこと本当に毎日毎日苦しくて、気が狂ってしまいそうな日々の中(今思い返してみればその後にもっと地獄のような出来事が待ってはいるのですが、それはそれ。当時の私の主観世界ではやはりそこは地獄でした)『鬼畜のススメ』が「村崎百郎」が言うことは、その内容とは裏腹に私の希望でした。 ゴミを漁って物語を読み取る、その想像力がもたらす世界の豊かさと、そこに「でも所詮はゴミ」という言葉で叩きつけられる世の中の無意味さ。 「殺される前に殺せ!いや、それじゃ遅い。相手がこっちを殺してやると思う前にこっちから殺しに行け!」という「攻撃的人生」が、抑圧されていた心にもたらした「ブッ殺すつもりで突っ込んでいく」気概。 魔術/電波/妄想が一体となった、独特の世界の捉え方。 その全てが私には心地好く、そして生きる意志とか勇気とかそういった「正しい言葉」とはまったく別の、それでいて確実に毎日をやり過ごしていくだけのパワーを受け取っていました。 「ネガティブで陰惨で狂ってて間違っている」そういった負の想像力によってしか生き延びれない、駆動させられない魂というものが、この世にはある。 そのことが身をもって、心の底から理解できた瞬間だったのかもしれません。 ともかく 私がいまこうなっているのは「村崎百郎」のおかげであり、「村崎百郎」のせいなのであります。 たぶん一生、私の心には「村崎百郎」の影がちらつき続けることでしょう。 そしてあのころの悪趣味鬼畜スカムブームの中でも一際、黒く輝いていた村崎百郎は しかし2010年に起きた痛ましい事件によって亡くなってしまいました。 その死後、関係者の方々の尽力でこの度『まぼろし博覧会』の展示として【村崎百郎館】がオープンしました。 これは行くしかないのです!!行くか、死ぬかの二択なのです!! お金も無いので住んでるところからローカル線でごとごと5時間以上、伊東駅からバスで30分くらい?で、やってまいりました! 入り口からハンパない空気を醸し出されていますが…… ちなみにガッシンガッシン画像を上げていきますが オッケー!問題ないね! 目的の【村崎百郎館】以外にも『まぼろし博覧会』には色々と こんな展示がありますが、そこらへんは実際に行って楽しんでいただければ と思います。 さて敷地内にはこんな看板が 眼です。 入り口はこんな感じです。 (一緒に映ってる『鬼畜のススメ』は個人的に持ち込んだものです) 【村崎百郎館】は4つのブロックに分かれていて、<未確認生物UMA博覧会>という新進気鋭のアーティストの展示、村崎百郎の「魔術」に関する展示、村崎百郎に関連する「テキスト」の展示、そしてライフワークでもある「ゴミ漁り」の展示です。 「魔術」の部屋では「村崎人形」がお待ちかねでした。 となりの部屋は「テキスト」関連 村崎百郎の「テキスト」と言えば、もちろんウィリアム・バロウズ先生です。 そして「ゴミ漁り」の部屋には、実際に集めた「物語ゴミ」が展示されています。 『鬼畜のススメ』を既読の人には、記憶に残っているであろうものが そして私が一番衝撃を受けたのが、この「物語ゴミ」でした。 最初は「ふ~ん、赤ちゃんが出来たか……これは『電波兄弟の赤ちゃん泥棒』とかかってるのかな……?」と、大してインパクトはなかったのですが、少し時間を置いてあらためて考えてみると 「これって《ゴミ》で拾ったんだよな……」 ということに思い至ったのです。 「赤ちゃんができた」という日記。思い出の大事な日記。 これを「捨てている」ということは…… 脳内にぶわわっ!と何パターンものネガティブな想像が一気に広がりました。 これだよ!この感じ! これが「電波」で「妄想」で「物語」なんだよ!! 「村崎百郎」を体感する、「村崎百郎」の脳内を追体験する。という【村崎百郎館】のコンセプトが完全に成功していることを、この「物語ゴミ」で深く理解することができました。 ここで貼った展示はごく一部であり、『まぼろし展覧会』全体も面白い展示が一杯なので興味ある方が是非行くことをオススメします!!
by SpankPunk
| 2014-06-30 11:43
| 雑記
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