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つい先日、独立行政法人国民生活センターから『カラーコンタクトレンズの安全性』というタイトルの報道用資料が公開されました。 こちらはPDFで誰でも参照できるようになっており、コンタクトレンズの販売を主な業務としている私の職場では従業員全員が確認しています。 『カラーコンタクトレンズの安全性』 http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140522_1.pdf でこの資料に「マジかよ……」と、常々コンタクト業界の信じられない事態に直面している私でも衝撃を受けた報告があったので、ブログとして書いています。 報告書のp11から始まる内容なのですが、全部で50ページを越える資料のため、該当部分を抜粋します。(できれば抜粋ではなく資料を読んで欲しいのですが) 簡単にまとめると 「商品説明には『透明なレンズで着色部分を覆ってあるので、目に着色部が触れない』と書いてあるのに、一部商品では『レンズ表面に着色部があり、目に直接当たっている』」 ということです。 ちなみにこの着色には金属酸化物系着色剤が使われていることが多く、金属アレルギーの方は反応する可能性があります。 この資料でテストに使われたレンズでたまたま不良があり、このロットだけの問題かもしれません。 が、少なくとも商品説明と異なる設計のものがあることは間違いないようです。 ――ということで、実際に手元にあるレンズでも確認をしてみました。 試したのはまずこの6種類 (全て度数はS-3.00にて確認) ちなみに黒く塗りつぶしてあるのはプライベートブランドのコンタクトレンズで、アレがアレしてアレなのでちょっと未公開です。 とりあえず裏面(角膜と接触する側)をめん棒で5往復こすってみました。 結果 (黒丸のレンズは特に色落ちしませんでした) 6種類中1つで色落ちを確認。 立場上商品名は言えませんが、使ってる人にはわかるように言えばS社の「E」で始まるレンズでした。 次に表面をめん棒で5往復してみました。 結果 (黒丸のレンズは特に色落ちしませんでした) と、とりあえず自社ブランドのレンズに問題なくて一安心でした……が同じく6種類中1つで色落ちを確認。 同じく商品名をぼかして言うと、ボーイズラブ的な社名の「N」というレンズでした。 どちらのメーカーもかーなーりー有名で歴史もあるメーカーなので、ショックと言うかなんと言うか…… (ちなみに前者レンズはメーカーHPでは「着色部分が目に触れない」と表記されています、後者レンズは特に表記無し) と、確認忘れてたレンズがあったのでもう2枚(2枚とも同じメーカーの、別種類のレンズです) こちらも表裏両方とも色落ちはありませんでした。 (ただしこのメーカーのレンズは、あくまで体感(笑)の範囲ですが「割れやすい」ことで有名で……この時も他のレンズと比べて明らかに破損しやすいように感じたことは述べておきたいと思います) とりあえず自社ブランドレンズを除けば(これ隠してるからマジで怪しいけどw本当に問題も無くて一番ビックリしてるのは私自身だったりします。事前予想では「多分ウチのはダメだろうな……」と思っていたので良い意味で裏切られたと言うか……)右から3番目と5番目のレンズがもっとも「マシ」でした(マシってだけで、決して「良い」ワケではないですが)。 この2種類は同一メーカーであるJ社のそれぞれ1日交換/2週間交換レンズ「AD」でした。 やっぱ「J」のレンズは性能いいなぁ……と思う次第です(ただこの会社のレンズは、他メーカーと比べれ原価が高いので儲けがあんまり良くなむにゃむにゃ……)。 ただ、今回の試行は「たまたま不良品」だっただけかもしれないので、この結果が該当レンズ全てに適応できるとは言い切れないです(って言っておかないと問題あるから言うけど、正直冒頭の国民生活センター資料と同じ結果だったんだよね……)。 またコンタクトレンズは眼との相性の問題も大きく、この着色部の処理が優れてる/優れてないだけで、使用したときに快適かつ問題が無いとは言い切れない部分も大きいので(例えば5番目のレンズなんかは、一般的なコンタクトと比べてBCが小さすぎて問題が起きる事例をたまに見ます)、コンタクト購入時は眼科の診察を受けた上でドクターや検査員の説明をしっかり受けて、総合的な見地からレンズ選択をするのが良いかと思われます(まぁ使わないにこしたことは無いのですがw)。 それでは、お大事にしてください。 Eye of the Beholder !!
by SpankPunk
| 2014-05-26 21:50
| 雑記
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