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・マルチレイヤー化する世界 昨年の『花見2.0』に対する『花見2.0接続』の意図にあったのは、世界を「接続」する方法の多様化でした。 「桜のようなもの」を見て花見をする『花見2.0』において「キュアブロッサム」がモバイルされる桜として選ばれるなら、「キュアブロッサム」を視界に捉えているであろう「キュアマリン」のいる場所は虚構として連結されることによって、遠く隔たった現実の二つの場所の上に、『ハートキャッチプリキュア』というレイヤーを被せることによって、擬似的に『接続』できるのではないか?という試みでした。 そしてこれは、例えば『花見2.0』および『花見2.0接続』をまったく知らない人の所にも、そこに「キュアマリン」があれば(あるいは『ハートキャッチプリキュア』の何かがあれば)こちらから一方的にであっても「接続」の手を伸ばすことが出来るということです。 さらに、私の手元には「キュアマリン」と「ダンバイン」のフィギュアが並んで飾ってあります。ならば、他のダンバインのフィギュアしか無い人のところにも、私のダンバインとは「接続」しており、私の現実の場においてダンバインとキュアマリンは並列している。ここから更に……というように、共通するクラスタの重なりがそのまま虚構・現実のレイヤーの重なりによって、ほぼ無限に「接続」しうるのでは無いか。 それはSNSによってゆるやかなクラスタが形成されるように、どこかの遠い現実が、あるいはどこかで生まれた虚構が、その物理的心理的な距離を無効化して影響を与えていけるのでは無いか? と、いう一歩間違えば(というかもう間違えてる気もしますが)オカルト的な発想まで延長できるものとして考えていました。 そしてその可能性として、私は現実と虚構をミルフィーユのように重ね合わせたマルチレイヤーによって、どんな場所にいる人とも繋がれる。というのは一つの希望として捉えています。 それは『serial experiments lain』において繰り返し言われる「リアルワードとワイヤードは繋がっているのよ」そして「人はみんな繋がっているのよ」という概念を補強することでもありました。 ・誰も入れない場所という空白 それでも、その「接続」は人間の「想像力」によるものです。 虚構内世界を想うことによって遠く離れた誰かと「接続」できるとしても、「誰もいない場所」と繋がることは出来ないのです。 より具体的に言えば、今の日本には福島の原子力発電所周辺に「今は誰も入れない場所」が存在しています。 もちろん作業員の方などはいらっしゃるでしょう。 しかしそれは特別な許可が必要な場所であって、基本的には「今は誰も入れない」と認識されている場所です。 もちろんこれから先、自由に立ち入りで出来る(あるいは「ここはもう自由に入れる」とあえて確認する必要が無いくらいに)場所に戻ることは――それがいつになるかは私には解りませんが――当然です。 しかし少なくとも今のところ、そこは「誰も入れない」場所であり、先に述べた内容でいうならば「現実」は存在していても「虚構」というレイヤーで繋がることが出来ない場所なのであります。 それでも「現実」が存在する限り、そこには地面があって空があって、春になれば「桜」が咲くのです。 ・レッド・ホット・チリペッパー/有線というレイヤー ではその「誰も入れない場所」に対して、私たちはただそこを「空白」として良いのでしょうか? 今は「誰も入れない場所」であるとしても、そこには過去に住んでいた人々が、行われていた生活がありました。あるいはこれから先の未来でそこには再び人々が生活が戻ってくるでしょう。 その場所をただ「空白」として受け止めることは、過去や未来の放棄であり、敗北であり、不誠実な態度でしかないのです。 だから私たちはそこが「誰も入れない場所」だとしても、その場所に対して「想像力」を駆使することによって、繋がることの出来る「レイヤー」を延長するべきなのです。 『ジョジョの奇妙な冒険』3部以降に登場する「スタンド」は、精神のパワーがビジョンとなって表れたものとされています。このスタンドにはいくつかのルールがあり、その中の一つに「距離が離れるほどスタンドのパワーは弱くなる」というものがあります。 つまり精神のパワーを作用させるにしても、遠い場所に対してそれは微々たる影響しか与えることは出来ない。ということになります。 しかし「スタンド」の中には、このルールから逸脱したものがいくつかあります。代表的なのは「自立作動するスタンド」である吉良吉影のキラークイーン第二の爆弾シアーハートアタックや、メローネのベイビィ・フェイスといったものです。 そして、その「自立作動する」という制限さえも無くなったのが音石明のレッドホットチリペッパー(以下チリペッパー)なのです。 チリペッパーは電気をエネルギーとするスタンドであるため、電気の無い場所ではその力を失い消滅してしまいます……言い換えれば「電気のある場所ならばどこまででも」高いパワーを維持したまま行動することができます。 つまり、チリペッパーは送電線がある「有線で繋がった場所」にならばどこでも到達することができるのです。 それは人の精神のパワーは「有線」という手助けがあればどこでもたどり着ける可能性があることを意味しています。 さてここで日本の電気普及率を考えれば、人が住んでいるほとんどの場所には電気が供給されていることがわかります。 当然、その送電線を辿っていけば「発電所」に到着することができるはずです。 それは「福島第一原子力発電所」にも言えることです。 それぞれの家庭のコンセントから電線をひたすら辿っていけば(別の電力会社――例えば中部電力や九州電力――の範囲であっても、それぞれの発電所から電気の融通が可能であるので)必ず「福島第一原子力発電所」にまで、その有線で繋がった場所を延長することができるのです。 チリペッパーなら、いや人間の精神のパワーは「誰の入れない場所」に対して「有線」というレイヤーを被せることによってそこに「想像力」を送り、その「誰も入れない場所」を「繋がっている場所」に変えることができるのです。 ・電気がなくちゃアタシ何もできないから 去年行った『花見2.0接続』では「キュアマリンのまなざし」によって、遠く隔たった花見の場と「接続」を試みた。 そして今回は遠く隔たった「誰も入れない場所」にある花見の場と「接続」する為にすべきこと、それはいまここにある「桜」を電気を通すことによって「有線」というレイヤーを介して「繋がった場所」に変えることである。 ということでイルミネーションLEDライト カラー:ピンク【全長8M】LED100灯を購入しました。 これを利用しつつ、さらに「桜(ブロッサム)へのまなざし」を持つキュアマリンと「有線のスタンド」として山岸由花子(ラブ・デラックス)をまとめたものを「電気の桜」としました。 「想うこと」「想い続けること」「想いを飛ばすこと」 あの「空白の場所」を取り戻すまでは、恐らく何年も何十年もかかることでしょう。それに対して特別な何かではなく、今いるこの場所から忘れずに「想うこと」を続けていかねばなりません。 それはシリアスな問題であると同時に、人はずっとシリアスな状況に耐えれるものでは無いのです。だからこうやって悪ふざけだと受け止められかねないことであっても、私は、少なくとも私が忘れないようにするためには、こうするしか方法が無いのです。 「今夜 感電したいの」と歌ったSPANK HAPPYの「アンニュイ・エレクトリーク」が永遠に同じ意味で鳴り続けることを祈って、私は「電気の桜」で「花見」をするのです。 SPANK HAPPY 『アンニュイ・エレクトリーク』 http://www.youtube.com/watch?v=YUKCtSomBXM ennui ennui electrique ennui ennui electrique ce soir ce soir 友達のカレとキスした夜は アタシはいつもクラブに一人で出かけるの 大きな音とブランダーが好きなのは しびれるくらいに退屈にしてくれるからなの 双子になって双子になって 愛し合いたいのほらほら もう男の子でも女の子でもないあたし達は奇麗なケモノね ほらアタシ胸もないし 受付の女の子が可愛いわ アタシはいつも彼女とキスする夢を見る 大きな目とテクノが好きなのは 眠たくなるほどうっとりさせてくれるからなの 奇麗になって汚くなって 愛し合いたいのでもでも もうこの退屈な国ではセックスもあと少しで絶滅しちゃいそう ほらみんな恐がりだし ねえ神様? DJアナタは匂いも味もしないわ セルロイドの香りだけがせつないわ フロアに居るクールなだけの人達 ねえアタシが泣きたくなるような曲は 聞かせないで 聞かせないで 聞かせないで 聞かせないで この店もそのうち潰れるわ それまでせいぜい電気を消費して欲しいわ こんな風にステキ退屈な夜も 電気がなくちゃアタシ何もできないから 神様もっとアタシはもっとイジワルしたいのもうもう 疲れはてた子とか傷付きやすい子の優しいキスばかりじゃ退屈 ねえ今夜 感電したいの ennui ennui electrique ce soir あくびがでそう ennui ennui electrique ce soir あくびがでそう ennui ennui electrique ce soir あくびがでそう ennui ennui electrique ce soir あくびがでそう
by SpankPunk
| 2013-04-12 00:11
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