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ジュエルペットサンシャイン(以下JPS)46話は本当に素晴らしかった。 ついに双子の兄妹だと知ることになった花音と御影。 その関係の結末は、学校の屋上で語られることとなった。 さて、この【愛し合う男女】が【実は兄妹】で【女性の後ろから光がさす】という状況、まったく同じ映像を私は半年ほど前に見ているのである。 その作品とは『コクリコ坂から』である。 しかし『JPS』と『コクリコ』には大きな違いがある(なお、この映像が出た時点での内容なので『コクリコ』の終盤の展開を考えてはいけない)。 それは【結論】と【時間】だ。 まず『コクリコ』だが、日の落ちた暗い街中で兄である風間と妹の海が見つめ合う。 海の背後から近づいてくる電車のライトが、まるで後光かのように海の後ろから風間を照らしている。 そしてこのシーンで海は「たとえ兄妹であろうとも、自分の気持ちは変わらない事」を告げるのである。 一方で『JPS』においては、夜明け前の校舎屋上で向かい合う花音と御影。 花音の背には昇りだした太陽が輝きだし、世界のはじまりを照らそうとしている。 そして花音は「ちゃんと女の子として失恋させて」と、この恋の終わりを告げるのである。 『コクリコ』において、全てが闇に沈む夜が舞台として選ばれている。 これは「実は兄妹だったから、お互いを忘れなければならない」という暗澹とした現状、あるいは隠さなければならない想いを表している。 しかし、そこに一条の光が差し込む・・・それはこの暗闇を切り裂く「それでも私はあなたが好き」という、険しくも強い希望の光だ。 そして『JPS』では、まったく逆にこれから朝を迎える夜明け前に対話が行われている。 「実は兄妹だった」という事実は、今のところ花音と御影、そしてその両親(とあとルビー)しか知らないことである。 言うなればこの事実は未だ明かされていない闇の中にあり、だからこそ花音と御影は一度「付き合うこと」が出来た。 しかし朝日が昇り世界が光で照らされると、闇夜に紛れていたあらゆる事実は白日のもとに晒されてしまうのである(だから、この翌日にサンシャイン新聞でスクープされるのは道理に適っている)。 つまり『コクリコ』においては「希望」として差し込んだ光が、『JPS』においては避けられない「事実を明かすもの」として花音を背中から照らしているのである。 しかし、日の出は昇りゆく力の象徴でもある。 「このままではいられない」ならば、全ての気持ちを受け止めて振り切って先へ進もうとする花音の背中を押しながら、その先の道を力強く照らしているのである。 そしてその「夜と朝」の中間の時間だからこそ、『女の子』のままで『終わらせる』ことが出来る・・・いや、その結末は【夜明け】にしか導き出せないものになっているのである。 なんて、なんて丁寧で残酷で美しい話なんだ、これは。 花音と御影の関係はこれで収束に向かうのか、それとももう一波乱あるのか・・・・・・最後まで『JPS』から目が離せない。
by SpankPunk
| 2012-02-24 02:06
| アニメ
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